ICE アイ・シー エンジニアリング株式会社

Project Episode 「開拓者」たちのプロジェクト

Project Episode 02 エンジン組立ラインレイアウト設計(アメリカ合衆国)

入社2年目で一人きりの海外出張
「アメリカまで出張して欲しい。期間は10月初めから12月中旬まで。1人で。」
2015年9月末、入社2年目の私が部長からかけられた言葉でした。

「海外の自動車工場で大きなプロジェクトに参加したい」というのが志望動機で入社したアイ・シー・エンジニアリング。 会社説明会で、若手にも海外で活躍するチャンスがあることは聞いていたのですが、 身をもって体験すことになったときは驚きがありました。 部長からの最後の一言「1人で。」に戸惑いを感じながらも、すぐに出張の準備始めました。
期待と不安を胸に…アメリカに
場所はアメリカにある自動車エンジン工場。この工場では現地向け大型ピックアップトラック用のディーゼルエンジンが日々生産されており、 日本ではバスやトラックに使用されるレベルのエンジンが、アメリカでは乗用車に搭載されるのだから、そのスケールの違いに驚愕しました。

 今回の出張の目的は、工場内のレイアウトや一部設備の変更を行うため、現地の指示に従ってエンジニアリング支援を行うことでした。 以前、先輩・上司とともに1ヶ月程滞在した場所ではあったものの、2度目の海外出張は1人きり。 不安と期待を胸に飛行機で揺られること12時間、ついにアメリカに到着しました。
言葉が聞き取れない、話せない…
私が任された主な業務は、エンジン組立ラインの一部レイアウト設計でした。新設する装置がどのように動作するか、 作業者の安全・作業しやすさは確保されているか、現行の生産ラインでの不満点や要望・改善事項が無いかについて、 様々な部署の方や実際にエンジンを組み立てる作業者から意見・情報を集め、把握することから着手しました。

やはり言葉が聞き取れない、話せない。以前はあった先輩のフォローが全く無い。しかし、ここで折れるわけにいかない。 言葉が伝わらなければ筆談で、それでもだめなら絵を描いて説明しました。意外だったのがほとんどの方が嫌な顔を全くせず、 真剣に筆談や絵に対するコメントに応じてくれたことでした。「自分の考えを相手に伝える努力をすること、 相手の伝えたいことを何度も確認し間違った理解をしないこと。」コミュニケーションとは言葉の上手・下手は関係なく、 このようなことだと強く思った瞬間でした
You did a good job !
次のステップは集めた情報を整理してレイアウトに反映することでした。 例えば作業効率を上げると作業者の安全が確保できない、といった二律背反の関係がよく発生するため一筋縄では。 無限にある考え方やアイデアの中から、時には自分の頭で考え、時には色々な方々と意見交換を行うことで 最適解となるレイアウトを見つけ出すこと。このことがエンジニアリング業務を通じて1番面白く、1番悩ましく、 そして1番魅力的だと感じながら業務を行えたことは社会人として大きく成長する糧となりました。 レイアウトを完成させ、勤務最終日にはお世話になった方々から”Thank you!”,“You did a good job!”と 言葉をかけて頂いた時には本当に嬉しかったです。 自分の想いがカタチになりお客様に伝わった瞬間だと感じました。

想いがカタチになる Idea to Reality