ICE アイ・シー エンジニアリング株式会社

Project Episode 「開拓者」たちのプロジェクト

Project Episode 01 自動車部品加工ライン新設(タイ)

世界を股にかけられるような職業に就きたい…
小さい頃から世界地図を見ながら、それぞれの国の雰囲気を想像するのが好きだったことも影響したのか、 就職活動時にまず考えていたのは世界を股にかけられるような職業に就くことでした。 学生時代では自動車をテーマにした講義も多く受けていたこともあって「自動車関連+海外」というキーワードが浮かび上がりました。 自動車メーカー中心に就職活動を続けていましたが、リーマンショックを発端とした不景気の環境ということもあり 中々思うような結果が出ないことがありましたが、 気分転換にと少し幅を広げて企業を探していると、自社工場を持たず海外をメインに 自動車メーカーと同じ仕事をすることができるというアイ・シー・エンジニアリングを見つけ応募しました。 入社の決め手となったのは、少数精鋭の組織の中で若手にも数億円のプロジェクトを任せてもらえるというところでした。 入社してみたら印象通りで自由に伸び伸びとやらせてもらっていると感じています。
入社半年でタイで自動車部品加工ラインを立ち上げる
海外での仕事を夢見ていた私が初めて携わった海外プロジェクトは、 入社半年程経った10月、タイでの自動車部品加工ラインを新しく立ち上げるという業務でした。 入社前に話を聞いていた通り若手に任せてもらえるということを早速実感した瞬間でしたが、 社会人なりたての私にとっては、何もかもが初めての知らない世界でしたので先輩方に教えて頂きながら、 タイ出張迄にする日本での準備作業に追われていました。 何とか調達した設備をタイへと送り出し、4月いよいよタイへと飛立つ日がきました。 日本からタイは、片道約7時間。無事到着し、早速客先工場へ赴きましたがまず感じたのが暑いということ。 タイに到着しても暑いと感じましたが工場でのそれは、設備から排出される熱によって更に暑さを感じました。 初日は暑さに慣れるということで終わってしまったように思います。
以降は、生活面ではクーデターが発生しタイ国内が異様な雰囲気になったり、欧州の火山噴火の影響で物流が乱れ、 私たちが通勤路に使っている空港周辺の道路が大渋滞になり抜け出せず通常の倍時間を要したりと、 日本ではなかなか遭遇できない場面があったりしながらも、徐々に気候にも慣れ業務もあたふたしながらも、 なんとかこなして行く日々を過ごしていたのですが、異国による言語の違いを知らされる出来事がありました。
伝わっていなかった…そんな事がないように確認は大事
ある日、先輩に加工に使用する工具のセッティングを明日までにと頼まれ、工場の担当部署に行きましたが 相手はタイ人であり日本語がほとんど通じないのです。タイ語が全くわからない私なりに身振り手振りで意思を伝え、 相手もOK!と言ったので任せたつもりになっていましたが、翌日様子を見ても依頼した作業を行ってはおらず、 気になり問いかけたところ「今週までに終われば言いっていったよね?」と言われたので、 慌てて今度は日本語を理解しているタイ人を連れ、再度説明しなんとか予定通りに作業を終えてもらうことができました。 日本での話であれば、何も難しくはないことではあったのですが、国が違えば言語も違うので、 漏れが無いよう確認するということは海外ではより重要になると身を持って痛感しました。
様々な方達の協力のおかげでついに工場完成…感無量
そのあとも設備の加工精度確認に時間を要したりと、思うように進捗がすすまず夜遅くまで残業したりと 試行錯誤しながらもメンバーが協力して遅れた分を取り返そうと必死に業務を進めた結果、 ついに完成し客先へ引渡しを迎えることができました。 私にとっては、初めての現場しかも異国の地での業務を終えることができ感無量でした。 ただ、終えることが出来たのは決して私たちの力だけではなく、 設備メーカーや客先工場の方たちの協力があってこその結果であり、 今回関わった様々方達の思いがプロジェクト完了へと導いてくれたのだと感じています。

想いはカタチになる Idea to Reality